2003年 作品
- 箱のかんづめ
ガレージハウス
あるもののある世界
DNA

コンテナ・ギャラリー学生公募展2003
「箱のかんづめ展 」
2003年9月27日~10月5日
会場/成安造形大学 コンテナ・ギャラリー
主催/成安造形大学芸術計画クラス

箱のかんづめ(インスタレーション)
2003年
1160×3055(㎜)
新聞紙・油彩
コンテナ・ギャラリーの形態を一つの箱と見立てて制作しました。
外観は自分の心理が描かれた絵が透明な箱の中に見えます。絵は性をイメージするような絵です。ここでの箱は社会を比喩で、その中に閉じ込められて身動きが出来ない自分の欲望を表現しています。
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箱(ギャラリー)の中に入ると暖色の壁面に包まれます。ここでの箱は体内(母体)を表しています。
像(インスタレーション)
2003年
額・紙
奥の壁面には額があり、額には「本店最後の作品は猥雑な表現なため展示することができませんでした。」という謝罪の紙が貼られています。 ここに書かれたことは実際に起きたことではありません。「展示出来ない程卑猥なもの」を観覧者に想像させることが狙いです。
ガレージハウス
2003年
ダンボール・ゴミ・駐車場
駐車場を借り、そこにダンボールやブルーシート等で家を建て、住み、生活をしました。季節が真冬で雨や雪が降っていたため、防寒にダンボールやビニール等を増やし改築する事で、だんだん住み心地が良くなり、徐々に生活感ある風貌になっていきました。一見他者から嫌われそうな容貌の家(ホームレスを連想する家)を、通常の代金を支払った土地の上に建てて住んでみて、それによる他者の反応を知るのが狙いです。 結果は、住んでいる時に苦情を言われる事はなかったけど、外出している間にいたずらされたり破壊されたりしました。私のこの行為は異常であるには違いないので、迷惑だとか不愉快と訴えられればすぐに撤去させることも可能なのだけどそれはせず、面白がっていやがらせをするのは人間の素直な反応だったと考えます。少数派が弱者となっていじめられてしまうのはこの社会ではよくある話なので。
あるもののある世界
2003 年
256×355(㎜)
紙・墨汁・インク
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DNA
2003年
180×115×60(㎜)
国語辞典・ボールペン
文字をボールペンで殴り消した国語辞典の作品。 辞書を人間(自分)と例え、言葉を血筋(遺伝子)と考えました。家系図の中で、過去の誰かが一人欠落してしまうと自分の存在も無くなってしまうように、言葉の失われた辞書も辞書としての意味が失われてしまいます。作品では言葉の中でも「感情」の文字を塗りつぶしました。それは人間が言葉を話してそれを伝えるという行為に何かしら感情が存在していると考えるからです。黒く塗りつぶされた辞書はとても破壊的です。